大林組/切羽崩落検知システム開発/画像認識技術で予兆把握、安全性を一段と向上 [2018年2月20日3面] 大林組は19日、山岳トンネルの施工時に、切羽画像から小さなひび割れや微小な落石など、崩落予兆を瞬時に検知するシステムを開発したと発表した。ビデオカメラで切羽を撮影し、背景差分法と呼ばれる画像認識技術で現在と約0・1秒前の画像を繰り返し比較。切羽の変化を捉え、万が一の場合は警告灯やブザーで切羽周辺の作業員に退避を促す。従来の目視に比べ高い精度で予兆を把握でき、切羽作業の安全性を高める。 開発した「ロックフォールファインダー」は、市販のビデオカメラとノートパソコン、警告灯・ブザーなどで構成し、これらをトンネルジャンボの上部に設置する。 小さなひび割れのほか、直径わずか10ミリ程度の微小な落石に対しても、石が動き始めてから0・5秒以内に検知可能で、作業員により早く退避を促すことができる。