2017年2月7~8日に、東京都内で開催された「都道府県CIOフォーラム第14回春季会合」で、内閣官房番号制度推進室長 内閣審議官 兼 IT総合戦略室 副政府CIOの向井治紀氏が講演した。マイナンバーカードを2020年に開かれる東京オリンピック・パラリンピックで入場券として利用する構想を披露するとともに、2017年1月から同年7月に延期した「マイナポータル」の開始が、再度遅れる見通しを明らかにした。 マイナンバーカード1000万枚を交付 7年前からマイナンバーに携わる向井氏は、「マイナンバーの利用は2016年1月から始まっているが、利用に関してはこれまでそれほど混乱はなかった」とし話した。「2017年はいよいよマイナンバーを使った情報連携と、マイナポータルの利用が開始される。正念場と思っている」(向井氏)。 向井氏はマイナンバーカードの現状について言及。2017年1月17日時点で交付済枚数