アメリカのロボットSFといえば、だれもが思い出すのはアイザック・アシモフの作品だろう。作中でロボットをメインテーマにしたのはアシモフが最初ではないのだが、質と量を備えた大系を完成させたのは、アシモフの手柄だ。 日本での第一人者は、いかなる小説家よりも、手塚治虫の名を挙げるべきだろう。「鉄腕アトム」一作が、日本人のロボット観を作ったといっても過言ではない。ところでアトムの物語は、あまりアシモフのロボット短編に似ていない。アトムは少年漫画らしいアクションが山盛りなのは当然として、ロマンティックで時にセンチメンタルで抒情的な物語だ。アシモフ作品はあくまでも論理的で風刺的であり、大人の読み物だ。 アメリカにはアトムのような人間の友達としてのロボットはいないと思っていた。間違いだった。ちゃんといました。 ・ロボット市民(65)作:イアンド・バインダー タイトルに惹かれて買った。大当たりだった。 本に
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