香港で疲れたので、体調が悪い。年を感じるなあ。 ・アイソトープ・マン(57)作:チャールズ・エリック・メイン 『海が消えた日』『大真空』のC級SF作家だ。読み終わってから気付いた。 坂口尚の表紙にひかれて買った。中にもイラストが入っていて、ビジュアルは良い出来だ。 内容はSFで味付けした凡庸なハードボイルドである。主人公は科学記事を専門とする雑誌記者で、超科学の絡む犯罪を解き明かすというシリーズらしい。ひとりSRI(怪奇大作戦)ですな。翻訳はこの一冊のみ。アイソトープの作用で未来が見える男というのは面白いアイデアだが、事件の本質にはあまり関係ない。82年度発行のハヤカワ白背だ。なぜこんな古い凡作をこの時点で発行したのか、理解に苦しむ。★★
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