文章:蒼崎青太郎(twitter:@seitaro_aozaki) 1945年8月6日の午前8時15分。マリアナ諸島のテニアン島から飛び立ったB–29”エノラ・ゲイ”より投下されたウラン型原子爆弾リトルボーイは、横向きにスピンしながら落下していき、投下目標であったT字型の相生橋のやや東南に位置していた島病院の上空600メートルで炸裂しました。 炸裂した原子爆弾の閃光と衝撃波(マッハステム)は建築物のほとんどを一瞬にして破壊し尽くし、ありとあらゆる生命を焼き尽くしました。 その広島への原爆投下の日から74年の歳月が経ちます。 僕はこれまで数多くの原爆に関する本を読んで来ましたが、中でも原爆を語る上で絶対に外せないと思う一冊があります。 それは『ヒロシマはどう記録されたか』というタイトルの一冊です。今回はその本を紹介します。 後世に必ず残すべき被爆当日の貴重な記録 本書は2003年にNHK出版