第24回 外開き「玄関ドア」についての考察 安全生活アドバイザー 佐伯 幸子氏 2006年7月26日 外開きの玄関ドアの弱点 外国映画などで、チェーンをかけた玄関ドアを少し引いた隙間から、訪問者を確かめる住人の様子を見ることがあるだろう。疑わしげに、たいていは顔の片側だけ、一方の目だけが強調されるような場面だ。それに対して日本の場合は、腕を伸ばしてドアを外に開けている場面が多いはずだ。 日本では、玄関のたたき部分に降りず、上半身を思い切り伸ばしてドアを開けるという不自然な体勢もよく見かける。毎日何度も開け閉めしているドアの開き勝手が、防犯にも防災にも、実は大きな意味があるという点をあらためて考えたい。 もし、不審な訪問者だった場合、内側から体ごとドアを押して閉めるのと、ドアを引いて閉めようとするのとでは、腕の力だけでドアを閉めようとする方が弱いだろう。ドアの「内開き」「外開き」