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  • 【読書感想】フランクル『夜と霧』への旅 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    フランクル『夜と霧』への旅 (朝日文庫) 作者: 河原理子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2017/04/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 強制収容所の体験の記録『夜と霧』をはじめ、 精神科医フランクルの著作が、日中で静かに読み継がれている。 苦しみを抱えながらフランクルの言葉を生きる支えにする人々と、 フランクル自身の人生をたどり、その思想の深奥を追う。 《解説・後藤正治》 著者は朝日新聞の記者なのですが、以前から取材していた『夜と霧』の著者、ヴィクトール・エーミール・フランクルさんのことを『ニッポン人脈記』という連載記事で採りあげようとしていた矢先に、2011年の東日大震災が起こります。 このタイミングだからこそ、フランクルさんのことを書くべき、だと著者は思いませんでした。 現実で起こっていることの圧倒的な大きさ、重さに、「こんなときに

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  • 【読書感想】「学力」の経済学 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    「学力」の経済学 作者: 中室牧子出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2015/06/18メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (33件) を見る Kindle版もあります。 「学力」の経済学 作者: 中室牧子出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2015/06/17メディア: Kindle版この商品を含むブログ (6件) を見る 内容紹介 「ゲームは子どもに悪影響?」 「子どもはほめて育てるべき?」 「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」 個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける! 「データ」に基づき教育経済学的な手法で分析する教育経済学は、 「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。 そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主

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  • 3332g - 琥珀色の戯言

    2014年10月1日のマツダスタジアムでの阪神戦、勝てば2位、そして初めてのクライマックスシリーズ(CS)の地元開催が決まる試合だった。 だが、カープは負けた。ホームゲームで、完膚なきまでに。 阪神・能見のデキは悪くなかったけれど、それにしても、先発大瀬良は先頭打者をフォアボールで簡単に塁に出し、ワイルドピッチで進塁させ、野手のエラーも点に結びついた。 そして、打線も肝心のところでの梵の三振など、カープファンにとっての「今シーズンの総決算」は、悪い意味での今シーズンを象徴する試合になってしまった。 この「勝たなければならないはずの試合」での、あまりにも不甲斐ない内容に、僕は苛立ちを抑え切れず、さりとて、野球の結果は自力ではどうしようもないので、早々にフテ寝してしまった。 そんな夜だった。 10月2日の0時過ぎ、「悪いんだけど、起きて」というの声。 「病院に行かなきゃ」 1時間ほど前から、

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  • 【読書感想】きみは赤ちゃん ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    きみは赤ちゃん 作者: 川上未映子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/07/09メディア: 単行この商品を含むブログ (30件) を見る Kindle版もあります。 きみは赤ちゃん 作者: 川上未映子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/09/26メディア: Kindle版この商品を含むブログ (5件) を見る 内容紹介 35歳ではじめての出産。それは試練の始まりだった! 芥川賞作家の川上未映子さんは、2011年にやはり芥川賞作家の阿部和重さんと結婚、翌年、男児を出産しました。つわり、マタニティー・ブルー、出生前検査を受けるべきかどうか、心とからだに訪れる激しい変化、そして分娩の壮絶な苦しみ……妊婦が経験する出産という大事業の一部始終が、作家ならではの観察眼で克明に描かれます。 さらに出産後の、ホルモンバランスの崩れによる産後クライシス、仕事育児の両立、夫婦間の考

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  • 【読書感想】ブラボー: 隠されたビキニ水爆実験の真実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ブラボー: 隠されたビキニ水爆実験の真実 作者: 高瀬毅出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2014/06/18メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) ブラボーとは「賞讃」の意味であり、一九五四年三月一日、第五福竜丸が被災したビキニ水爆実験のコード名でもある。ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、そしてフクシマ。日はいまなお、放射能汚染にさらされ続けている。その意味することを日(人)は深く自らに問う必要がある―水爆実験と遭遇した漁労長・見崎吉男の生涯と言葉を軸に“核に魅入られた”日を検証し、その人類史的な意味を問う、渾身のノンフィクション。 このを読むまで、僕は「第五福竜丸」のことを、「知っている」つもりだったのです。 でも、リアルタイムでの「あの事件」の伝えられかたと、あの船の責任者であり、ずっと責任を感じ続けてきた男・見崎吉男さんの

    【読書感想】ブラボー: 隠されたビキニ水爆実験の真実 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】地図のない場所で眠りたい ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    地図のない場所で眠りたい 作者: 高野秀行,角幡唯介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/04/25メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る Kindle版もあります。 地図のない場所で眠りたい 作者: 高野秀行,角幡唯介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/06/13メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 内容紹介 誰もが「探検」の魔力に取り憑かれる一冊。講談社ノンフィクション賞同時受賞記念刊行! 高野秀行と角幡唯介は、早稲田大学探検部の先輩・後輩の関係にある。角幡は、高野の『西南シルクロードは密林に消える』(講談社)を読んで探検ノンフィクションを志したという。 二人にとって、探検とは、冒険とは何だろうか。探検家前夜から、探検の実際、執筆の方法論、ブックガイドまで、縦横無尽に語り尽くす。 高野秀行さんが『謎の独立国

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    takushi_sato
    takushi_sato 2014/06/13
    これは読まないと!
  • 【読書感想】ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書) 作者: 矢野久美子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/03/24メディア: 新書この商品を含むブログ (31件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 『全体主義の起原』『人間の条件』などで知られる政治哲学者ハンナ・アーレント(1906‐75)。未曽有の破局の世紀を生き抜いた彼女は、全体主義と対決し、「悪の陳腐さ」を問い、公共性を求めつづけた。ユダヤ人としての出自、ハイデガーとの出会いとヤスパースによる薫陶、ナチ台頭後の亡命生活、アイヒマン論争―。幾多のドラマに彩られた生涯と、強靱でラディカルな思考の軌跡を、繊細な筆致によって克明に描き出す。 ハンナ・アーレントとは、何者なのか? 昨年、映画『ハンナ・アーレント』が日で公開され、あらためて注目されたそうなのですが、僕はこの新書を読んで、その映画

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  • 【読書感想】大統領を殺す国 韓国 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21) 作者: 辺真一出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2014/03/06メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る Kindle版もあります。 大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21) 作者: 辺真一出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2014/03/10メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 過去10人のうち収監者2人、亡命者1人、自殺者1人、殺害された者1人。 韓国の歴代大統領のほとんどが平穏な余生を過ごせていないという事実を知っているだろうか。収監、亡命のみならず殺害された者もいれば、自殺に追い込まれた者もいる。コリア・レポート編集長がその内実を明かす。 内容(「BOOK」データベースより) 暗殺、投獄、自殺…なぜ、それでも大統領を目指すのか

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  • 【読書感想】フラニーとズーイ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    フラニーとズーイ (新潮文庫) 作者: サリンジャー,村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/02/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (52件) を見る 内容紹介 アメリカ東部の名門大学に通うグラス家の美しい末娘フラニーと俳優で五歳年上の兄ズーイ。物語は登場人物たちの都会的な会話に溢れ、深い隠喩に満ちている。エゴだらけの世界に欺瞞を覚え小さな宗教書に魂の救済を求めるフラニー……ズーイは才気とユーモアに富む渾身の言葉で、自分の殻に閉じこもる妹を救い出す。ナイーヴで優しい魂を持ったサリンジャー文学の傑作。――村上春樹による新訳! 村上春樹さんによる新訳。 いきなり文庫での登場です。 この『フラニーとズーイ』、村上春樹さんの新訳が出ることを知って、僕はすごく楽しみにしていました。 というのも、つい最近文庫になった、中村うさぎさんと佐藤優さんの対談『聖書を語る』のなかで、こ

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  • 【読書感想】皇帝フリードリッヒ二世の生涯 - 琥珀色の戯言

    皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上 作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/12/18メディア: 単行この商品を含むブログ (16件) を見る 皇帝フリードリッヒ二世の生涯 下 作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/12/18メディア: 単行この商品を含むブログ (14件) を見る 内容紹介 この人を見よ! その生と死とともに、中世が、壮絶に、終わる―― ! 構想45年、ユリウス・カエサル、チェーザレ・ボルジアに続いて塩野七生が生涯を描き尽くした桁違いの傑作評伝が完成! 神聖ローマ帝国とシチリア王国に君臨し、破門を武器に追い落としを図るローマ法王と徹底抗戦。ルネサンスを先駆けて政教分離国家を樹立した、衝突と摩擦を恐れず自己の信念を生き切った男。その烈しい生涯を目撃せよ。 内容(「BOOK」データベースより) 古代にカエサルがいたように、中世に

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  • かぐや姫の物語 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    かぐや姫の物語 [Blu-ray] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社発売日: 2014/12/03メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (25件) を見る あらすじ: 今は昔、竹取の翁が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。女の子は瞬く間に美しい娘に成長しかぐや姫と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになり……。 参考リンク:映画『かぐや姫の物語』公式サイト 2013年34目。 火曜日のレイトショーで鑑賞。 観客は、僕も含めて10人くらい。男性ひとりで来ている人が意外に多かったです。 しかし、公開4日目としては、けっこう空いているような。 まあ、平日だし、子どもが来られない時間帯だから、そんなものなの

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  • 【読書感想】ぼくらの文章教室 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ぼくらの文章教室 作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/04/05メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見る 内容紹介 どうすれば上手な文章を書けるようになるのだろうか。 そのためにはまず、自分の好きな文章たちを見つけること。 そしてその文章たちの中に入りこみ、 「びっくりしたり、感動したり、うろたえたりしているうちに、 ……『文章』の成分のようなものがしみついて」くると、 タカハシさんはいう。 たとえば、タカハシさんが好きなのは、明治から昭和にかけて生きた貧しい農婦である木村セン。 彼女は遺書を残そうとして文字の手習いをはじめた。 障子紙の切れっ端に色鉛筆で書かれたその文章は短く、 ことばにも文字にも誤りがあるのに、なぜか力強く響く。 これは「名文」以上の文章ではないか。 あるいは、免疫学者の故多田富雄さんの『残夢整理』の文章。 これは作者が

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  • 【読書感想】タマネギのひみつ。 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    タマネギのひみつ。 作者: 黒柳徹子,糸井重里出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2013/03/27メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 内容紹介 大人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で最も面白かった対談に選ばれた、黒柳徹子さんと糸井重里さんの豪華組み合わせによる珠玉の対談が完全書籍化! いつもは「聞く」立場にある黒柳さんが「聞かれる」側となって、日常の些細な発見から、大物芸能人のエピソードまで紹介。 黒柳さん独特のマイペースな話の展開についつい笑ってしまうかと思えば、第一線で活躍し続けてきた人ならではの含蓄のある言葉に、ついつい人生を考えさせられてしまったり……。黒柳さんが考えていることを覗き見できる一冊! 黒柳徹子のマシンガントークと糸井重里の緩めの相づちが織りなす絶妙のバランスにも注目。黒柳徹子のさらなる魅力が発見できること間違いない。 生放送で鍛

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