旧友・タモリが明かす、井上陽水の知られざる素顔。 2020.04.22 写真:藤原江理奈 文:Pen編集部 Pen 2020年5月1・15日合併号『井上陽水が聴きたくて。』特集に登場してくれたタモリ。井上陽水とはもう40年近いつきあいになるというタモリだからこそ語れる、陽水の知られざる素顔を語ってくれた。ここでは、本誌では掲載しきれなかった秘蔵エピソードを紹介しよう。 僕がこの世界に入ったのは30歳の時で1975年頃だったから、初めて陽水の曲を聴いたのはまだ福岡にいる時でしたね。東京に出る少し前に、陽水の「傘がない」や『氷の世界』を聴いていた記憶があります。当時は本当に衝撃でした。それまでの歌というのは、社会性があったじゃないですか。いわゆる誰に対しても通じるようなメッセージであったり、もしくは恋の歌だったり。それなのに、陽水の歌は全然違う。つぶやくような個人的な思いだけを歌にしているんで
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