文=鈴木潤 Jリーグ勢が苦戦を強いられる中、柏レイソルはグループステージ1試合を残してAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16への進出を決めた。しかも今回下した相手はアジア屈指の強豪・全北現代である。昨年9月からKリーグで無敗を続け、先週末には国内の無敗記録(22試合)を樹立した韓国王者と真っ向勝負を演じての勝利には、柏のACLに対する強い想いが表れていた。 工藤壮人はことあるごとに、その想いを口にしている。ACLがもたらす過密日程は、一部では“罰ゲーム”のような捉え方もされる。そんな問い掛けに対しても、工藤は「過密日程は強いチームの証」とまで言い切る。 なぜ柏は、これほどまでにACLへ高いモチベーションを抱いているのか。それは2011年に出場したクラブ・ワールドカップ(CWC)の出場が背景にある。サントスやモンテレイといった大陸チャンピオンと同じステージで戦い、世界最高峰の舞台を味わった