わが家の食卓では毎日、ヨメサンから外国語が飛んでくる。ある時は英語、またある時は中国語、またまたある時はフランス語とひっきりなしだ。このままでは筆者ものまれてしまう――そう考えて、こちらも語学を学ぶことにした。 わが家の夕食を語らせてほしい。息子たち3人が自立したので、通常は筆者とヨメサンの2人で食事をしているが、筆者は終日、打ち合わせやアイデア出しに明け暮れてクタクタ。それでもにこやかに話をしながら、海老の天ぷらをつまみ上げた途端、ヨメサンの携帯が着メロを鳴らし始める。その音がでかい。 ある時は英語、またある時は中国語、またまたある時はフランス語…… 「な、なんだ」。最初のころは音の大きさに仰天していた。実はこれ、NHKラジオやテレビの外国語会話の始まる時間を知らせる携帯のアラームだったのだ。「英語会話が始まる」とか、「今から中国語放送なの」と、ヨメサンはルンルンとラジオのスイッチを入れ