除菌と洗濯は違います−−。米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の除菌・消臭スプレー「ファブリーズ」のテレビCMを、愛知県クリーニング生活衛生同業組合(名古屋市)が批判している。CMは「ファブリーズで(衣服などを)洗おう」とのキャッチコピーで宣伝しているが、組合は「スプレーでは衣服の汚れは落ちない」と消費者に注意を呼びかけるポスターを3000枚作製し、県内のクリーニング店に配布している。 布用消臭スプレーは市場規模約220億円で、ファブリーズがシェア7割を占める。P&Gは08年からCMを流し、手軽さが受けて若い世代などの人気を集めている。 だが、P&Gによると、泥や油などの汚れは洗わないと落ちず、嫌な臭いを作る菌などを除菌、消臭する効果があるだけだという。CMは「汚れを落とすわけではありません」との注釈を小さくつけているが、同組合の武笠成久専務理事は「CMで勘違いした消費者がスプレ