「小倉昌男 経営学(小倉昌男)」(参照)は、宅配便という分野を創始したヤマト運輸の元社長小倉昌男氏が初めて書いたいわば自伝で、手元の初版を見ると1999年とある。もう10年も経つのかと感慨深い。絶版か文庫本になっているかもしれないとアマゾンを覗いたら普通に単行本として販売されていた。普通にロングセラーなのだろう。もしまだ読まれたことのない人がいたら、読めばロングセラーの理由がわかる。名著だからだ。 小倉昌男名の書籍は他に数点あるが、この本が最初だった。ヤマト運輸の宅配ビジネスについては、私も20代の終わりでひょんなことで参加した経営セミナーでケーススタディとして学び、ビジネスの基本・新しいビジネスの考え方・独創的な展開などの点からも驚いたことがある。小倉さん本人の本を読みたいものだとその頃から思ったが、その後もずっとなかった。理由は本書に書いてある。ヤマト便のCMがテレビに流れるころのこと