「バランス・スコアカード」は,欧米大手企業がこぞって導入を進めているマネジメント手法である。バランス・スコアカードの提唱者の一人,ハーバード・ビジネス・スクールのロバート・キャプラン教授が来日,講演した。提唱者自身が語った,バランス・スコアカードの本質と適用事例を紹介する。導入企業は,3~5年間で劇的に業績を伸ばしているという。 本記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたITマネジメントの本質は今でも変わりません。 バランス・スコアカードは,「財務」,「顧客」,「社内のビジネス・プロセス」,「学習と成長」という四つの視点から,バランスよく企業の業績を評価する手法である。1992年に,ハーバード・ビジネス・スクールのロバート・キャプラン教授(写真)と経営コンサルタントのデビッド・ノートン氏が考案し
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