米PTC社は2008年6月2日に開幕した「PTC/USER World Event 2008」(米国ロングビーチ)において,米Microsoft社の「Windows SharePoint Service」をベースにしたPLM製品「Windchill ProductPoint」を発表した。既存のWindchill製品群の導入が難しかった中小企業などでの利用を見込む。発売は2008年第4四半期に開始する予定だ。
日本郵船グループのMTIと三菱自動車工業は、野村総合研究所と共同で、アクティブ型無線ICタグを使った完成車物流の効率化に向けた日欧間の実証実験に乗り出す。自動車専用船による国内外の物流において、車両1台ごとの所在を正確に把握し、国内販売店からのオーダー変更や、各国の需要変動などに柔軟に対応できるようにする。納車にかかる期間を短縮し、顧客満足度を上げる狙いがある。同時に、港の近くの物流拠点(カープール)で自動車の所在をリアルタイムに把握し、棚卸しや不明車探索の効率化を図る。 国内外に海上輸送する完成車を一時保管するカープールは、三菱自動車の水島製作所向けの場合で3カ所あり、合計約2万台の駐車スペースが存在する。このため個々の自動車の所在を管理するのは、大変な手間がかかっている。 あるとき沖縄の販売店から、特定の車種の注文があったとする。カープールに届いている自動車のうち、別の仕向け地向けのも
SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)が注目を浴びて2年がたとうとしている。基幹系パッケージ・ソフトウエアの動向を追っている記者にとって、SaaSは当初、遠い存在だった。「グループウエアやSFA(営業支援)など一部の用途向けだろう」くらいにしか思っていなかった。しかし今ではSaaSの動向を気にせずにいられなくなっている。 基幹系は、ヒト・モノ・カネといった企業の経営資源を管理するシステムの総称だ。会計、販売、購買、生産管理、人事・給与といったアプリケーションが、基幹系で利用されるアプリケーションの代表例である。基幹系の業務パッケージは、一昔前の独SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「R/3」に代表されるように、導入に時間と費用がかかる製品が多い。 SaaS専業ベンダーの旗手である米セールスフォース・ドットコムの記者会見に初めて参加したときの衝撃をよく覚えている。「ハードウ
[Watcherが薦めるこの一冊] DIY 24/7 - 書評 - [24時間365日]サーバ/インフラを支える技術 [2008年08月15日] 技術評論社土井様より献本御礼。実に面白かった。本書単体で読んでも面白いが,「Googleを支える技術」と読み比べると面白さ2の2乗倍といったところだろうか。 [Watcherが薦めるこの一冊] 孤独解消型数学入門 - 書評 - 数学ガール/フェルマーの最終定理 [2008年08月14日] その頃には,もう予約入れてましたってば。「404 Blog Not Found:Math - π vs. ナベアツ - id:itaさんのコメント> ちょっと数学が足りないなあ。レビューするからhttp://www.hyuki.com/girl/fermat.html を送って,てことですね。分かります」。それが昨日届いたので早速読了。この方法,いけるわ。
プロジェクト・マネジメントのアンチパターンを徹底解説 プロジェクト・マネジメントにはセオリーがある。セオリーを知らずに,あるいは軽視して,失敗するプロマネは少なくない。現場でたたき上げたベテランの凄腕PMが,現場でプロマネがやってはいけないことを解説する。 関連サイト: ■メール編 ■やる気編 ■要件定義編 ■会議編 ■報連相編 ■協力会社対応編 ■品格編 ■課題管理編 ■変更管理編 ■コミュニケーション編 ■外注管理編 ■姿勢・資質編 ■計画&進捗管理編 ■品質編 ■姿勢編 理由無き要求は機能化してはいけない プロジェクト事務局を軽視してはいけない 過去の成功体験にとらわれてはいけない 自己研鑽を怠ってはならない 目的を忘れてはいけない ■プロジェクト完了編 完了条件をあいまいにしてはいけない 完了報告会を省いてはいけない 成功・失敗要因を不明確なままにしてはいけない フィードバックを忘
当連載の105回、『長所は気づきにくい』で、わたしは「我が社の月次決算は、締め日の翌日には出る」と書きました。これは(自慢めきますが)かなりの驚きをもって迎えられたようです。「どうしたらそんなことができるのか」という個人的なお問い合わせも何件かいただきました。 コツを明かせば簡単なことです。まずは完ぺきを「期さない」こと。多くの社長、多くの経理担当者にとって、月次決算というと1円単位の間違いも許されないもの、という先入観があります。これは誤りです。我が社は、最初に出る月次決算の数字の精度は98%です。「精度は高い」とは言えるでしょうが、我が社の売り上げ規模からすれば毎月数百万円もの誤差が出ています。 そもそも完ぺきな数字の月次決算を1回で出すこと自体、天文学的な困難を伴います。通常、売り上げは毎月1日から勘定を始めて30日(31日)で締めるものです。その一方で社員の給料は、15日締めの
輸出入リスクに対する保険を提供する日本貿易保険は2007年4月、メインフレーム上で稼働していた保険業務システムの再構築を完遂した。設計、開発は日本IBMが担当。その開発規模はJavaで400万行に上る。仕様漏れによるやり直しから、当初計画より稼働が1年3カ月遅れた。 「『来月にはプロジェクトの遅れを取り戻せる』と先月言っていたが状況は変わっていない。いったいどうなっているんですか」。 ベンダーの経営層が集まるプロジェクト進捗会議の席上、日本貿易保険(NEXI)の情報システム担当理事である大林直樹氏は、保険業務システムの遅れについて日本IBMの役員に問いただした。約2年で完了予定のプロジェクトが、残り半年にきたところで遅れが拡大していた。それとともに、大林理事の不安は膨らんでいった―。 結果的にその不安は現実のものとなる。稼働開始が1年3カ月遅れ、ユーザー、ベンダー合わせて数十億円とみられる
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成功報酬方式を強く打ち出すビジネスコンサルティング会社が登場する。三菱商事がRHJインターナショナル(RHJI、旧リップルウッド・ホールディングス)と合弁で5月9日に設立した「シグマクシス(SIGMAXYZ)」である。新会社はIT(情報技術)を使って、顧客企業の新事業創出や経営革新を支援し、プロジェクトの成功に応じて報酬を受け取る。コンサルタントの生産性向上に配慮した新オフィスを開設する9月以降、事業を本格的に始める。 コンサルティングやITの業界では珍しい成功報酬方式にあえて取り組むのは、「顧客のビジネスに価値をもたらすところまでお供する」(三菱商事の小松孝一常務)姿勢を見せることで、競合他社と差別化するためだ。新会社のCEO(最高経営責任者)に就いた倉重英樹RHJIジャパン会長は、「顧客の要望を尊重しつつ、いくつかの成功報酬方式を使い分け、提案していく」と説明する。 「在庫を▲%削減す
新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 僕がコンサルティングファームで学んだことの1つは、一見、測定できないことも何とかして測定してみることが重要だという原則である。 例えば、顧客の要望。「こういった仕様にしてほしい」とか、「このような頻度で配送してくれなくては困る」といった顧客ニーズは普通、ビジネスの現場では、顧客との取り引きの前提条件として、無条件で受け入れたままになっていることが少なくない。 だがコンサルティングファームでは、それを変えたらどうなるのか、金額で測定しようとする。たとえ顧客が毎
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