「昔の好景気の理由」を考えるときに思うのは、実は日本は金融的に成功していたんだなあということですね。 年功序列・終身雇用 「ある人にお金を貸そう」ということになった場合、このコンボは実に都合が良かった。 年功序列で、給料はわずかずつとはいえ増えて行く。少なくても減ることはない。ウン年後の収入は、現在の収入プラスアルファであるということが確実。収入が減ることがないから返済スケジュールが将来的にきつくなることがなく、貸し倒れリスクが低い。 終身雇用のため、定年前にいきなり無職になることはない。正社員という立場、終身雇用というシステムが事実上の担保になった。「○○の社員」とか「公務員」という肩書に信用があった。 また定年制があるため、定年になるまでの年齢までの生涯賃金が計算できる。現在の賃金に毎年の給与増を加味し、定年までの年数をかければよく、その人に貸せる最大額を割り出しやすい。 返済スケジュ