ターミナル商業地区の人の流れを左右するトラフィック構造には立体リングと平面リングがあるそうだが、長らく続いた消費退潮のせいか、平面リングが縮小して立体リングに集約される傾向が強まっている。 地形が平坦で地下鉄が集中する銀座は平面リングだけで立体リングが無く商業地区が平面的に広がっており、新橋寄りのファストファッション地区、京橋寄りのラグジュアリー&セレクト地区、有楽町寄りのOL地区に分断されて買い回りが難しく、銀座地区という一体感が崩れている。 同じく地形が平坦でJRと小田急、京王、西武が東西南北で分断されて駅のリングが極めて弱く、地下鉄軸の三丁目と高島屋も甲州街道で分断される新宿は点の集合状態で、16年に南口駅ビルが完成すれば南口の立体リングに集中して他方向、とりわけ靖国通り~三丁目の衰退が危惧される。 すり鉢状の地形が特徴的な渋谷は、パルコや西武の弱体化で公園通り方向が廃れ、道玄坂方向