11月21日、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科は「Global Innovation Design Symposium 2012」を開催した。基調講演では、イノベーション実践者であり、未来思想家・研究者でもあるデイル・ラッセル(Dale Russell)氏が「国際的なデザインコネクションがイノベーションの鍵となる」というテーマで、社会におけるデザインの在り方を語った。ここでは、3つのデザインを紹介する。 まず、未来に作られるデザインについて、ラッセル氏は「人は具体的な形ができる前に、未来に作られるであろうデザインを知っている」という。例えば、近年流行している「ホームオフィス」という考え方もその1つ。ホームオフィスとは、会社という場所に捉われることなく、いつでもどこでも働ける環境のことをいう。ITが進化した今だからそのようなスタイルが生まれたと思われがちだが、実はそうではない。「ホー