人のトラブルを助けるのがわたしの仕事。それは分かっているけれど、一方的に呼び出されて、解決したら“はいさようなら”じゃ少し寂しい。仲間とは電話やネットだけじゃなく、気持ちでもつながっていたいものです。 詳しい人にはカンタンなことでも、困っちゃう人だっている ある日の昼下がり。私がいつものようにコーヒーを飲みながらまどろんでいると、突然会議室から「すぐに来てほしい!」と内線電話が入った。どこのだれなのか名乗ることもなく、そして何が起こったのか詳しい事情が説明されることもなく、その電話は切られてしまった。なんて失礼なヤツ、もとい、なんてサッパリした人だろう。 「ツー、ツー」とだけ鳴る受話器を持ったまま、あぜんとするわたし。頭は一瞬真っ白になったけれど、固まっている場合ではない。要件だけを言って切ってしまうほど何か大変なことが起きたのかもしれない。とにもかくにも、急いで会議室へ駆けつけた。 会議