高度成長期やバブル景気を経験してきて、日本でも「働く」ということに関しての意識が徐々に変わってきているような気がする。一つの会社で長く勤めればそれなりに出世できた年功序列の時代は終わり、頑張っている人が引き上げられる評価制度にも魅力が少なくなってきた。 若い世代だけではなく私のような中高年世代にとっても、これからの生き方を真剣に考えるということはとても大切で、「自分にとっての幸せ」は何なんだろうかということをついつい考えてしまう。若い世代でも中高年世代でも、都会を離れて移住を考える人が多いのは、そういったことも関係しているのかもしれない。 自分にとっての幸せを考える 農業を中心としていろいろなことを考えさせてくれるのが、誉田哲也さんが書かれた「幸せの条件 (中公文庫)」という物語だ。最近、書店の平台にも置かれていることの多いこの一冊は、忘れてはいけないことがしっかりと書かれている一冊だった