私は人の人生に口を出せるほど優れた人間ではない。 だが、これから先の長い人生を生きていく上で、生徒たちには苦労も後悔もして欲しくないという信念の元、出来る限り現実的な道を生徒たちに指導しているのだが、自らの狭い価値観によって、無限に広がる生徒たちの可能性を狭めているだけなのかもしれない。 私は本当に正しいことをしているのだろうか、そんな葛藤を抱えながら今年も変わることなく桜の花を眺めている自分がいる。 「で、佐藤くんは高校には進学せず、UVERworld(ウーバーワールド)というバンドのようになるため、音楽活動に力を入れるってことで本当にいいのかな?」 「Oh Yeah」 なんとも胃が崩壊するような気分である。その前に名前記入欄の「佐藤∞」ってなんだ。お前の名前は「佐藤 邦彦」だろ。 目次 幻想を実現させたバンド「UVERworld」 圧倒的な成り上がり感を誇る「TAKUYA∞」 カテゴラ