蔵書更新滞り、利用者遠のく 秋田市立図書館 予算が少ないため、ボランティアに修理してもらうのを待つ破損した本の山=秋田市立中央図書館明徳館 秋田市立図書館の本の購入予算が極端に少なく、蔵書の更新が滞っている。人気の新刊や専門書はそろえられず、古い本が並ぶ図書館に、利用者の足は遠のいている。 市立図書館は、中央図書館明徳館、明徳館河辺分館、新屋図書館、土崎図書館、雄和図書館の5館。日本図書館協会によると、2012年度の図書費は5館で計1292万2000円。人口1人当たりで計算すると約40円で東北の県庁所在地で最下位だ。域内に約3万人を抱える新屋の予算は89万円、約8万人の土崎は88万5000円と、すずめの涙ほどしかない。 全国の市町村図書館の普及活動をしている小林是綱・元山梨県石和町立図書館長は「図書費は1人当たり600円が理想。新屋と土崎は予算が少ないというレベルを超え、図書館なんて要