ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (6)

  • データえっせい: 「家族より国に頼れ」と言ってみろ

    の一人親世帯の貧困率は50%超で世界一。シングルマザーの多くは困窮状態に置かれているのですが,最後のセーフティネットとして生活保護があります。 しかしこの公的扶助を使わず,風俗で働くことを選ぶ母親が多いとのこと。「生活保護よりデリヘルで働く 隠れシングルマザーの選択 制約より自由をなのか…」と題する記事が目に止まりました。 http://news.livedoor.com/article/detail/15407773/ タイトルからすると,いろいろ縛りが生じる生活保護を使うのを躊躇うシングルマザーが多い,という内容を想起しますが,そればかりではないようです。生活保護を申請すると,親や親戚に扶養照会がいき,自分の今の状態が分かってしまう。世間体を気にする地方都市では,それを嫌う人が非常に多いのだそうです。 私は親戚付き合いはゼロなんで,堂々と申請に行けるかな。 「援助してくれる親戚はい

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  • 図書館司書の非正規化

    雇用の非正規化が進んでいますが,官の世界,教育の領域もそれを免れてはいません。蓋を開けてみると,民間よりも酷いくらいです。 教育は学校教育と社会教育に分かれますが,とりわけ後者を担う人材の非正規化は凄まじい。全国のどの自治体にもある,代表的な社会教育施設は図書館ですが,そこには司書という職員が置かれます。図書館法で定められた資格を要する,れっきとした専門職です。 近年,司書の非正規化はものすごい勢いで進んでいます。ツイッターで,司書の非正規率マップの変化を発信したところ,かなり注目を集めています。肌感覚が数値化された,という思いなのでしょう。 いろいろリプもついていますが,指定管理図書館の司書も加えたほうが正確だ,というご意見をいただきました。なるほど,そういう図書館が増えていますよね。公共施設の管理・運営を民間業者に委託できる,という制度です。 https://twitter.com/d

    図書館司書の非正規化
  • 図書館職員の非正規化

    私は公共図書館をよく使いますが,職員さんの名札に「臨時」という文字を見かけることが多くなったように思います。また,ちょっと専門的な調べ事の相談を持ちかけた際,「専任の人が今日は休みなので・・・」と困惑されたことがあります。 「非正規化」とは,今の日の企業社会を風刺するキーワードですが,公の世界も例外ではありますまい。「官製ワーキングプア」という言葉だってあります。今回は,自分が日頃お世話になっている図書館職員さんの生態をちょっと解剖してみようと思います。 社会教育施設である図書館の基統計は,文科省の『社会教育調査』に載っています。公共図書館の職員数は,1990年では16,331人であったのが,2011年では32,402人にまで増えています(指定管理者職員は除く)。ほぼ倍増です。図書館業務の拡張によるものでしょう。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/

    図書館職員の非正規化
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    tamanekosan 2013/04/21
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  • 貧困と学力の相関

    前回は,小・中学生のうち,生活保護受給者がどれほどいるかを都道府県別に明らかにしました。今回は,この生活保護受給者率と,子どもの学力水準がどう相関しているかを分析してみようと思います。 私は,東京都内49市区のデータを使って,失業率や一人親世帯率といった生活不安指標と,児童・生徒の学力テストの平均正答率の相関関係を調べたことがあります(「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計」『教育社会学研究』第82集,2008年)。そこでは,大変強い負の相関が観察されました。これは,東京という局所のデータの知見ですが,分析の次元をより引き上げた県別のデータでも,このような相関がみられるかどうか,興味が持たれます。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006793455 各県の子どもの学力指標としては,文科省『全国学力・学習状況調査』(2010年度)の各科目の平均正答率(%)を使い

    貧困と学力の相関
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    tamanekosan 2013/03/28
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  • 学歴と犯罪

    昨年の2月29日の記事では,学歴別の刑務所入所率を計算したのですが,ここ2~3日ほど,この記事をみてくださる方が多いようです。日学歴社会といわれますが,学歴によって,刑務所入りする確率がどれほど異なるかは,世人の関心をひくところと思います。 むろん,この問題は興味位の次元にとどまらず,「社会階層と犯罪」という,犯罪社会学の重要テーマにも連なるものです。 今回は,分析をもう少し掘り下げてみたいと思います。先の記事では,全罪種をひっくるめた刑務所入所率を出したのですが,ここでは,入所率の学歴差を罪種ごとにみてみます。一口に犯罪といっても,コソ泥もあれば,よりシリアス度の高いものもあります。学歴による違いは,どういう罪種において大きいのでしょう。この点を吟味します。 法務省『矯正統計』の2010年版によると,同年中に刑務所に入った,男性の刑法犯新受刑者は16,497人だそうですが,その学歴

    学歴と犯罪
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    tamanekosan 2013/03/28
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  • 専攻別にみた大学教員の構成変化

    「就職決まった?」 「うん,決まった」 「なにそれ,正規?」 「うん,正規」 「おー!」 学生さんの間で,こういう会話が交わされるのをよく耳にします。いつからか,われわれは,正規就業か非正規就業かという区分に,とてもセンシティヴになっています。 それもそのはず。現在では,働く人間の4人に1人が,ハケンやバイトといった非正規就業です。新卒年齢の20代前半では,この比率は約4割にもなります(2010年の『国勢調査』より計算)。また,正規と非正規の間には,給与等の就労条件に歴然たる格差が横たわっていることもよく知られています。 「正規ですか,非正規ですか?」。この問いの根底には,前近代社会において,相手の身分を尋ねる時にも似た思惑があることが少なくありません。そして,返ってくる答え次第で,相手に対する態度をガラッと変えてしまう・・・。悲しいことです。 さて,大学教員などは,非正規の比重が高いとと

    専攻別にみた大学教員の構成変化
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    tamanekosan 2012/09/27
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