自分は、作者は忘れたけど 延々と地獄巡りの地獄絵図が描かれていた絵本 たしかタイトルも直球で〔地獄〕だったと思う 小学校の低学年用図書室に置いてあって 小2の時に興味本位に見たら 眠れなくなった。 初めて死の概念を思い知らされて泣いた。 何十年も立ってるのに 今だにトラウマ
春日武彦新刊(光文社新書)。うつ病とくらべて、注目されることのほとんどない「躁(そう)病」。わたしも躁病のことはあまり知らなかった。おもしろ人間の観察がライフワークとなっている春日が、怖いもの見たさと好奇心まるだしで書いた一冊。春日の解説を通して、躁病の実際を知ることができた。医学的な解説というよりは(春日は精神科医である)、躁病を通して人生のもの悲しさをふと感じさせる、味わいぶかいエッセイのような趣もあり、春日ファンのわたしはたいへん満足でした*1。 春日によれば、うつ病が「心のかぜ」なら、躁病は「心の脱臼」だという。あり得ないぐあいに関節が曲がり、糸の切れた操り人形のような途方もない動きを示す脱臼のような症状。心の箍(たが)が外れ、秘められていたあらゆる欲望が全開となり、自己抑制がゼロになり、見る者に異様な印象を与える。うわっ、なんだこの人は。この本に書かれた躁病の症例をひとつひとつ読
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