作家ミラン・クンデラ氏、チェコ秘密警察に協力の過去?2008年10月19日15時13分印刷ソーシャルブックマーク 【パリ=国末憲人】小説「存在の耐えられない軽さ」で知られるフランス在住のチェコ人作家ミラン・クンデラ氏(79)がプラハ在住時の1950年、当時のチェコスロバキア共産党秘密警察に協力したとする資料をチェコ誌が掲載し、騒ぎになっている。本人は全面否定しているが、自由を求めてフランスに亡命した作家というイメージが変わる可能性も出ている。 仏ルモンド紙などによると、西側のスパイとしてプラハで活動していた男性(80)が50年に逮捕され、14年間投獄された。そのきっかけが、男性と共通の知人を持っていたクンデラ氏の密告にあるとする文書を公共研究機関「チェコ全体主義体制研究所」が発見。文書のコピーが13日、チェコのレスペクト誌に掲載された。 クンデラ氏は出版社を通じて「まったくのつくり話だ」と