公正取引委員会は7月28日、着うた配信サービスをめぐり、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)など大手レコード会社4社が共同し、楽曲の原盤権をほかの業者に利用許諾しなかったとして、独占禁止法違反(共同の取引拒絶)を認定する審決を出した。審決は「行為はなお継続している」として、許諾拒否を取りやめるよう命じた。 4社は、SMEとエイベックス・マーケティング、ビクターエンタテインメント、ユニバーサルミュージック。 審決によると、4社と、排除勧告を応諾した東芝EMI(当時)は、共同で設立したレーベルモバイルを通じて着うた配信を展開。別の着うた配信業者が原盤権の利用許諾を共同して行わず、新規参入を妨害した。 5社間で共同して拒絶するよう明示的に通じ合っていた証拠はないが、(1)5社がレーベルモバイルに対して着うた配信を委託する一方、他の業者に利用許諾したケースがほぼ皆無だった、(2)レーベ
【解説】JASRAC 国内では最大規模の音楽著作権管理団体。作詞者、作曲者、音楽出版社から著作権の管理を委託され、楽曲が演奏/放送/録音/カラオケ/ネット配信などで使われた際に利用料を回収して、権利者に分配するという業務を行なっている。 定率で「かけ放題」になる包括契約 ── 立ち入り検査を受けた原因は何でしょうか? 津田 今回問題になったのは、テレビ局などと結んでいる「包括契約」という契約形態です。 これは、JASRACが著作権を管理しているすべての曲の放送を一括して認めるというもので、実際に使用した回数とは関係なく、各放送局の事業収入の1.5%を徴収する内容です。つまり、放送局にとっては、定率料金を払うことでJASRACの管理楽曲が「かけ放題」になるということです。 放送局にとっては、JASRACの管理している曲を流していれば、包括契約で支払う以上のお金を払わなくていいわけです。逆にい
みんな大好きJASRACが公取委に怒られてるみたいだよ、っと。 ■ 音楽著作権管理、JASRAC独占の疑い・公取委が立ち入り:NIKKEI NET(日経ネット) ■ JASRACに立ち入り検査、音楽著作権新規参入を阻害 : 社会 : YOMIURI ONLINE ■ 公正取引委員会、JASRACに立ち入り検査--著作権管理市場を独占の疑い:CNET Japan ■ 公正取引委員会、JASRACに独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査:InternetWatch 確かに包括契約ってのは、契約を結んでしまえば、煩雑な処理が必要なく音楽を利用できるという点で、非常に有効な契約だとは思う。 ただ、それが許されていたのはJASRACが独占的に著作権管理業務を行っていたためであり、2001年の著作権管理事業法施行以降、競争相手が登場するいたっては、そうした利便性だけで判断されるものではなくなったと。 個人
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