【ベルリン=中谷和義】各国の汚職状況を監視する民間活動団体「トランスペアレンシー・インターナショナル」(本部・ベルリン)は23日、2008年の汚職に対するクリーン度番付を発表した。 対象となった世界180か国・地域の中で日本は、米国とベルギーと同じ18位で、昨年より1つ順位を下げた。最もクリーンなのは、デンマーク、スウェーデン、ニュージーランドの3か国。最下位はソマリアだった。 ロシアは、汚職取り締まりを優先課題に掲げるメドベージェフ大統領のもとでも改革が進んでいないとして、昨年より4つ順位を落として147位。同団体は「汚職のまんえんで国家の存続を危うくしている」と警鐘を鳴らした。 中国は北京、上海など大都市部で改善がみられたものの、汚職摘発につながる報道の自由が十分でないとの理由から、昨年と同じ72位にとどまった。 番付は国際金融機関や調査機関などのデータをもとに10点満点で評価。北朝鮮