衆院選で308議席を獲得した民主党が、東京都内に自宅のない新人議員を中心に、議員宿舎が不足する事態に直面している。 計300戸の赤坂議員宿舎(港区)のうち、同党に割り当てられた約190戸を埋めても足りないため、首都圏の新人は自宅から通勤する案や、老朽化した宿舎の再利用、そして2人で共有する「ルームシェア」案も浮上している。 一方、赤坂議員宿舎は「格安の豪華マンション」と批判を受けた経緯があり、入居を辞退してアパート探しを始めた新人議員もいる。 現在使われている衆議院の議員宿舎は、2007年4月から入居が始まった赤坂宿舎の一つしかない。広さは1戸3LDK(82平方メートル)で、家賃は相場の5分の1程度の月約9万2000円。 建設費として約130億円もの巨費が投入されたことから、当時、民主党の幹事長だった鳩山代表が「国民の不信を買っている段階で、入居は遠慮すべきでは」と発言するなど、同党を中心