若者の海外旅行離れ加速 カネなし、好奇心も薄れた?(1/3ページ)2008年7月7日17時1分印刷ソーシャルブックマーク 海外を旅する若者が急速に減っている。07年に出国した20代の日本人は282万人で、海外旅行者のピークだった00年の3分の2。携帯電話代などの支出増や就職難で懐事情は厳しく、ネットに海外情報があふれて現地へ出向く意欲が薄れているとの見方もある。旅行業界は危機感を深めている。 関西空港に近い大阪観光大(大阪府熊取町)。観光業界への就職を目指す学生が多いが、3回生の猪崎将司さん(20)は海外へ行ったことがない。米国を見たい気持ちはあるが、月10万円のアルバイト収入は生活費や友人との付き合いで消える。「目の前のことのほうが楽しい。海外旅行に現実味がない」 同じ3回生の前田貴之さん(20)も海外経験はゼロだ。「たいていの情報やモノは日本で手に入る。外国は言葉も違うし、困るとしんど