昨年亡くなった稲尾和久氏が、かつて日本経済新聞に掲載した「私の履歴書」で、「燃える男」星野仙一の正体を暴いていた。 神様、仏様、稲尾様―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) 作者: 稲尾和久出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2004/12メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 334回この商品を含むブログ (31件) を見る 以下引用する。 こんなことがあった。星野先発の試合、3点リードで七回まできた。球威が落ち始めていた。ピンチを招いてわたしがマウンドに向かうと、右のこぶしでグラブをバンバンたたき、いかにも元気いっぱいの様子。ところが「どうだ」と話すと「見てわかるでしょう。駄目ですよ。リリーフを用意してください」。 一体この態度と会話のズレは何なのか。引っ掛かりを覚えながらも、行けるところまでということにしてベンチに帰った。 八回またピンチになる。さすがにもう限界だ。再びマウ
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