ジャマイカのウサイン・ボルト選手が100メートル、200メートルで世界記録を樹立した今夏の陸上世界選手権ベルリン大会。その大会中、彗星の如く現れた女子アスリートがレースに圧勝したことで、「男性疑惑」が飛び出したことも記憶に新しいところだ。疑惑の渦中に置かれたのは18歳の女子800メートル金メダリスト、キャスター・セメンヤ選手。公の場ではこの件に関するコメントを控える状況が今なお続いているが、そうした中、地元南アフリカの雑誌「YOU」の表紙に女性らしい装いで登場し、欧米メディアが相次ぎ報道している。 セメンヤ選手が世界的に有名になったのは、8月19日に行われた女子800メートルでの圧勝劇。今年に入ってから急成長を遂げたというセメンヤ選手が、2位に入った北京五輪銀メダリストのジェネア・ジェプコスゲイ選手(ケニア)に2秒以上の差をつけて勝つと、欧米メディアを中心に「男性ではないのか」との疑惑が噴