ウィルコムは日本独自の携帯電話技術としてスタートしたPHSを、今では唯一提供しているキャリア。現在ではウィルコム同士の通話が24時間無料となっているため、低価格で友人同士と通話を楽しみたい若年層を中心に人気を集めている。しかし、本誌の読者にとっては、「W-ZERO3」や「W-ZERO3 es」のようなスマートフォンを他のキャリアに先駆けて提供を始め、データ通信に重きを置いた端末を提供するキャリアという印象が強いのではないだろうか。 そのウィルコムはスマートフォンに続く新しい分野として、Centrino AtomベースのMIDにもチャレンジし始めている。同社が「ウルトラモバイル」と呼ぶのが、7月より販売が開始されたD4だ。D4はワイド5型のタッチパネル液晶、スライド式のキーボードなどを備えながら、重さが460gと軽量に抑えられ、新しいジャンルにチャレンジした製品となっている。 そうしたCen
この記事の続編を公開しました(2009年7月31日) 「ASCII.jpオススメ! 技ありミニノート5選・徹底比較」 この夏注目のAspire One 751、Eee PC 1008HA、dynabook UX、LOOX M、VAIO type Pという5機種を徹底比較! また最新機種のラインアップはこちらの記事でチェックできる。 モバイルを手軽にするAtom 実売価格が6万円以下で、画面サイズが10インチワイド以下の低価格ミニノートが人気だ。民間調査会社「BCN」の調査によれば、7月のノートパソコン全体における低価格ミニノートの販売台数シェアはじつに40%に達するという。 アスキー総研が、非PCマニア層に実施した調査でも、既婚者、20代、40代を中心に、パソコン購入検討者の23%が購入意向を持っている。これまで手の届きにくかったモバイルパソコンが低価格に手に入る点などがその理由になってい
安価で小型なミニノートPCは、本来のターゲットであった新興国市場ばかりか、日本や米国といった先進国市場でも幅広く受け入れられ始めている。その需要の高まりは、主要な半導体供給元の予想さえも超えてしまったらしく、店頭に並んでもアッという間に完売し、次回入荷のメドが立たないモデルも少なくない。世界最大の半導体メーカーであるインテルは、ミニノートPCの市場に対し、Atomプロセッサを供給しているが、需要を完全には満たせない状況が続いている。 世界有数のPCベンダーであるデルでさえも、Atomの調達には苦労しているようで、同社製ミニノートPCの存在が明らかになったものの、なかなか発表/発売にならず、われわれをやきもきさせてきた。ようやく日本でも9月5日に発表になったのが、このInspiron Mini 9というわけだ。 外観は白(パール・ホワイト)もしくは黒(オプシディアン・ブラック)を基調としたシ
小さくて安いがゆえの制約 2008年夏のヒット商品の1つがミニノートPCであることに異論のあるユーザーはいないだろう。その主流となっているのは、インテルのAtomを搭載した製品で、インテルはそのようなモデルをNetbookと呼ぶ。本来は新興国向けの安価なノートPCを目指した製品だったが、コスト削減のために小型の液晶ディスプレイを採用した結果、ノートPCとしても小さくて比較的軽量に仕上がった。それが持ち運びの容易なセカンドPCとして、先進国でも多くのユーザーに受け入れられたようだ。 こういう経緯があったため、Atomの登場と合わせてリリースされたミニノートPCの多くは7型級の小型液晶ディスプレイを採用していた。これらはカーナビゲーションシステム機器などで使われていたパネルで、数量が出る関係もあって安価に調達できる。上述のように小型のディスプレイは、システムとしての小型化や軽量化にも寄与する。
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