インバスケット思考とは、「他人(架空の人物)」になり、制限時間の中で案件を正しく処理することを目指した思考術・訓練です。これが普通の“仕事術”といわれているものと大きく異なっているのは「絶対的な正解がない」ということであり、またいわゆる「仕事のコツ」といったものを教えるものではないところだと思います。 このインバスケット思考には4つの特徴があります。 1.いまの仕事とは全く違う設定になっており、その主人公になりきらなくてはならない。 2.時間の制限が短い。 3.与えられた条件に対し、自分自身が対応できない設定になっている。 4.絶対的な正解がない。 の4つです。 3の「自分自身が対応できない」というのには奇異な感を持たれるかもしれませんが、これはインバスケット思考では、リーダーとしての行動・責任はどうあるべきかということが求められているからです。 ──リーダーは部下や周りの組織を巻き込んで
![【時間内に解け】リーダー資質を訓練できる「インバスケット思考」 講談社 今日のおすすめ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8a17511df9922e0859d0777bdf1e3399391c8abc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcv.bkmkn.kodansha.co.jp%2F9784062816373%2F9784062816373_w.jpg)