臆病なので、昔から意味もなく「怖い」と思うことがたくさんあった。 失敗することが怖かったし、ひとりぼっちになってしまうことも怖かった。時計の秒針が1秒ずつ時を刻むごとに「ああ、1秒ずつ死が近づいている!」と本気で考えこんでしまい眠れなかったこともある(今思うとヤバい)し、小学生や中学生の頃は、誰かに嫌われることが本当に怖くて、周りにいつも合わせるように生き、自分の意見をなかなか言い出せないような子どもだった。 その頃に比べると、今はだいぶたくましくなったなあ、と思う。失敗はなるべくしないように事前準備はしっかりして、それでも失敗してしまった時にはしょうがない次に生かそうと思えるようになったし、ひとりぼっち云々の前にそもそも人はひとりなのだと思うようになったし、時計の秒針を気にすることもなくなったし、人に嫌われることも怖くなくなった。 それはもちろん、今まで生きてきた中でのいろんな経験があっ