ブックマーク / note.com/mule_choo (2)

  • お寺の門には萌えが詰まっている|mayu

    命に出会った。初めて南禅寺の三門に対面した時、私はそれを確信しました。 京都には5度目の訪問だったあのときから、私は京都を訪れるたびにそこで時間を過ごしています。最初に私を連れて行ってくれた友人は、隣で私がそんな衝撃を受けていたとは露ほども知らなかったでしょう。ただ無邪気に水路で写真を撮っている23歳の女の子だと思ったに違いありません。ところがみんなが写真映えにはしゃいでいる間にも、私はひとりその門の力強さに圧倒されていたのです。 これです。これが南禅寺の三門です。トップ画像は後々出てくる東願寺ですが、こちらの南禅寺がわたしの命門です。 いかつい木造寺院を目の前にしたとき、日人で良かったと心の底から叫ばずにはいられません。静寂のなかでそれほどに引き込まれそそられる建物が他にあるでしょうか。いや、ない。 安心してください、今日は寺のような男性の話ではありません。男性のような寺の話、と

    お寺の門には萌えが詰まっている|mayu
  • 見慣れた渋谷が、知らない私を連れてきた|mayu

    イルミネーションより、ずっと夜景のほうが好き。 あなたを楽しませますよと意気込むエンターテイメントより、生きている人の無数のストーリーが後ろにある光の粒が好き。 そんな私がずっと行きたいと思っていた場所があります。 それは、渋谷スカイ。 渋谷駅直結の地上230メートルの展望台。そこから見える夕焼けと夜景に焦がれていました。 平日に美しい景色を1人で眺めてたそがれることは、私にとっては至極の贅沢です。何も考えずに感覚だけで過ごす時間のその孤独に、夜景ほど馴染むものはないのです。沢山の人がうごめく街で、その喧騒を感じながらひとりきりでいること。人間の気配を感じながら誰とも一緒にいない自由が、自分という輪郭を浮かび上がらせてくる気がしました。 渋谷なんて、いつもどこか下水の匂いがして、若さや憂いや混沌が入り混じった街だと思っていました。働きに出るまで全然好きではなかったし、正直今でも好きとは言え

    見慣れた渋谷が、知らない私を連れてきた|mayu
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