石油元売り最大手のENEOS(エネオス)が和歌山製油所(和歌山県有田市)の機能停止を正式発表したことを受け、同県の仁坂吉伸知事は25日、「事前通告もなしで、一方的に製油所機能の停止を決定するというやり方は大変遺憾であり、大企業の姿勢として極めて疑問」として撤回を求める談話を発表した。 【写真】ENEOS和歌山製油所 談話では「ENEOSホールディングス(株)の今期の業績は原油価格高騰の影響を受け、増収増益の見込みと聞いている」とした上で、「地元の有田市において、ENEOS和歌山製油所は、経済面のみならず雇用面においても地域の重要な基盤であり、地元としても操業開始以来80年の長きにわたり、地域一体となって支えてきた」と指摘。 今回の発表について「民間企業の経営判断によるものであるが、地元自治体としては、雇用や協力企業を中心とした地域経済への影響に重大な懸念を抱いている」とし、「速やかに撤回し