2017年4月28日のブックマーク (8件)

  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第8話 この世界で生きていく

    ポールダンスならどこでもえるかと思った ポールダンスを始めて、私の人生は確実に良い方向に変化した。 一つ一つ感謝し始めたらキリがないほど、私はポールダンスを通じてたくさんの目には見えない贈り物を受け取ったと思う。 ポールダンスは私に、健康な体とべていくのに困らない収入を与えてくれた。 会社員を辞めたい!と思ってすぐに辞めることができたのも、ポールダンサーとしてフルタイムで働けば当座はべるのに困らないとわかっていたからだ。 もちろん水商売なので、普通の仕事と違っていつクビになるかわからなかったり、給料未払いになるかもしれない、とかリスクは多い。 それでもチップもあったし、いざとなったら他にもお店はあるし、とその辺はあまり深刻に捉えていなかった。 もとより上京した時は5万円しか持っていなかったわけで、何も持っていなかったところからの今。怖いものはない。 三畳一間でも暮らせるし、おかずが納

    おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第8話 この世界で生きていく
  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第7話 ポールダンサーであるということ

    ポールダンスの大会「MISS POLE DANCE JAPAN」 競技としてのポールダンス国際大会は2005年、オランダから始まった。 現在では世界各国で、様々な種類のポールダンス大会が毎月のように開催されている。 そして日では2011年から、「MISS POLE DANCE JAPAN」が毎年行われるようになった。 事前に動画を提出する予選があり、予選を勝ち抜いた選手は決勝に進出する。 決勝戦はチケットを買うと観覧することができ、ポールダンサーがこぞって見に行く。 そう、この大会の観覧者のほとんどは、ポールダンサーやその友人・知人・家族たちなどの関係者で埋め尽くされている。 近いジャンルだとフィギュアスケートや体操などは一般に浸透し、幅広い年齢層から認知されて大会などに足を運ぶ人も多いだろう。 ポールダンスは、最近でこそテレビなどのメディアで取り上げられるようになったけれど、それでも大

    おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第7話 ポールダンサーであるということ
  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第6話 道無き道を行く

    フリーランス・ポールダンサー 大好きな店をクビになり、とりあえずで古巣に戻ったはいいものの、やっぱり私はポールダンスをしたかった。 ポールダンスのないお店では自分の魅力を発揮しきれないと思った。 それに、毎日3回を週6も踊っていたから、体を動かさないとなんだか気持ちが悪い。 ただ座って話すだけのお店では落ち着かない体になってしまっていた。 バニーは週3程度にとどめて、ポールができるお店を探し始めた。 都内だと六木や歌舞伎町にその手のお店は密集している。 そして六木のお店は、当時、トップレスやプライベートダンスなどのサービスがあるところばかりだった。 そういうお店の女の子はほとんどが外国人だし、真面目にポールダンスのショーをする雰囲気ではあまりなかった。 とにかくポールがしたい、踊れるお店を探さなければ。 夜のお店の求人サイトで検索をかけたりして、出てきたお店に片っ端からアポを取り面接に

    おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第6話 道無き道を行く
  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第5話 職業、ポールダンサー

    踊り子の朝は遅い 起床、14時。 ぐーっとベッドの上で体を伸ばし、寝たまま簡単なストレッチをする。 寝ぼけたまま肩や背中をほぐし、少しずつ意識を覚醒させる。 動けるくらい目が覚めてきたら、映画海外ドラマを見ながら開脚前屈。ついでにノートPCを脚の間に置いて、前屈しながらのメールチェック。 仕事のメールを何通か返し、人のブログを読んだりニュースサイトをチェックする。体側や首、腰まわりなども念入りに柔軟する。 柔軟しているとお腹がすいてくるので、ご飯を作ってべる。タンパク質多めの卓。お米も好きなので大体和になる。 料理は好きだが、毎日するのは結構手間なので、まとめて作って数日同じものをべる。今日は豚汁、飽きたらカレールーを落として和風カレーにしちゃおう。 事を終えたら仕事の支度を始める。 シャワーを浴び、髪を乾かしてセットし、化粧をする。ベースメイクとアイメイクをしておいて、つけま

    おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第5話 職業、ポールダンサー
  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第4話 昼の世界へ | ニホンジンドットコム

    憧れの会社へ入社 その時、私は混み合う狭い更衣室で、薄紫のバニースーツに着替えている最中だった。 昨日下ろしたばかりのエナメルのヒールのストラップを留め、襟元にリボンをつけ、鏡に向かってウサ耳の角度を調節している時、携帯が鳴った。 「もしもし…はい。え、当ですか?はい……はい。わかりました。ありがとうございます」 電話を切り、一息置いてからやったー!と叫んで小躍りすると、網タイツを履きかけのバニーちゃんたちが一斉に振り向いた。 どうしたの?いいことあったんだ?と、仲良しの同僚に尋ねられ、私は面接を受けた会社からの採用の電話だったんだ、とこっそり告げた。 ・・・・

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  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第3話 あてのない自分探し

    趣味、ポールダンス。 ついにその日が来た。今日は初めてのポールダンスレッスンの日。 必要なものは、ショートパンツ、Tシャツ、タオルに水。しっかりとカバンに詰めてスタジオへ向かった。 雑居ビルの一室のドアを開けると、そこは鏡張りの部屋になっていて、ポールが何も立ち並んでいた。自分より先に来ていた他の生徒が早速ストレッチを始めていた。 こんな風にわざわざどこかへ行って、お金を払ってまで運動するなんて。私の人生にそんなことがまさか、起こるなんて思わなかった。ものすごくドキドキした。 レッスンの最初はゆったりとした曲が流れる中でストレッチをじっくりと行う。ポールダンスに欠かせない上半身、肩周りや首を念入りにほぐしていく。何種類ものバリエーションを組み合わせ、可動域を少しずつ広げて体を温める。 開脚前屈をしていると、後ろから先生が押してくれる。が、体が硬すぎて全然前にいかない。開脚の角度も90度く

    おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第3話 あてのない自分探し
  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第2話 新宿二丁目でポールダンスと出会う | ニホンジンドットコム

    「女性に魅力を感じる自分」を知った 上京から1年経つか経たないかの頃だったと思う。 私は自分のセクシャリティについて大いに悩んでいた。 それまで男性としかお付き合いしたことはなかったが、女性に魅力を感じる自分がいることは、もはや否定しようのない事実だった。そしてそれは、金も自由も情報もない田舎の生活の中では、見つめようのないことだった。 周りは彼氏がいるのが当たり前。高校を出たら進学するか就職し、ある程度働いたらその時付き合ってる彼氏と結婚。家庭に入り、子供ができて、家を持って、しあわせに暮らしましたとさ。という、2016年現在ではもはや高望みなのでは?と思えるような生活。進学も就職もしなかった私はかなり異端だったし、そのことで田舎にいたころの私は肩身の狭い思いもしていた。 それに加えて、私は女性への恋心を周囲へひた隠しにしていた。 ・・・・

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  • おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第1話 ここではないどこかへ

    留学、そして上京 高校を卒業して1年ニートをした後、ロンドンに留学した。 生まれてこのかた家族とそりがあったことなど一度もなかった私は、早々に故郷へ見切りをつけ、石畳の道が骨身に染みる街で約1年暮らした。 逃げ出すようにやってきた場所で目標なんてあるはずもなく、とにかくお金がなかったので日人キャバクラのウェイトレスをしてどうにかいつないでいた。ナイトバスを乗り継いで深夜のバイトから帰宅した後はウォッカを煽って眠り、学校をサボる日も増えていった。ワインやシャンパンの抜栓は日増しに上達し、人手不足の店の経理まで任されるようになったけれど、ロンドンは寒すぎたし天気もいつも悪いし、ビザも切れそうだったので、おとなしく帰国した。 その頃には20歳になり実家へ帰ったけれど、問題は何一つ解決していなかった。つまり家族仲は険悪なままだし、私にとってそこは世界で一番居心地の悪い場所だった。 その時の所持

    おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第1話 ここではないどこかへ