「アラフォー」世代以上の東京育ちの人なら、かつて地下鉄銀座線で車内の電気が消える瞬間があったことを覚えてはいないだろうか。駅に着く直前などに一瞬車内が真っ暗になり、窓の脇にある小さな明かりが灯る・・・・・・。今から30年ほど前の銀座線では、そんな光景が毎日展開されていた。 「電気が消える」旧型車両が銀座線から姿を消したのは今から24年前の1993年。その旧型車に代わって登場した車両も完全引退が迫るこの1月になって、なんと「電気が消える」車両が再び銀座線に姿を現した。 木目の壁、緑の座席・・・90年前を再現 といっても、昔の車両がそのまま復活したわけではない。今回登場したのは、2012年から銀座線に導入されている黄色の新型車両「1000系」の特別仕様車だ。日本初の地下鉄である銀座線が今年12月で開業90周年を迎えることから、イベントなどに使用できるよう、開業の際に走った「1000形」をイメー