昨年度の10月のこと。機会を得て「反転授業」を試みた。「反転授業」という言葉はそれまでも聞きかじっていた。これまでの普通教室での一斉授業を見直し、子どもたちにさらに分かる楽しさを味わわせることができる授業法ではないかと気になっていた。 「反転授業」とは 説明型の講義をオンライン教材化して宿題にし、従来宿題であった応用課題を教室で対話的に学ぶ授業(教育とICT Online、山内祐平、講義が宿題になる――「反転授業」より) のことである。つまり、協働的な学習の前提となる知識をICTを使って予習させ、学校の授業ではそれを前提として、応用問題に取り組んだりグループで課題解決したりする授業スタイルである。アメリカでは数年前から小中高で始められ、大学の講義のオンライン化も進んでいるようである。こうした動きは日本の大学でも進められており、最近では東京大学が大規模公開オンライン講座(Massive Op