9月10日に閉幕したFIBAバスケットボールワールドカップは、日本の男子バスケットボールにとって大きな転換期となった。沖縄が開催地のひとつとなっていたことに加え、日本代表が躍進し、目標としていたパリ五輪出場権を勝ち取ったことで、日本中が、これまでなかったようなバスケットボール熱で盛り上がりを見せた。 世界で戦えなかった男子日本代表 日本バスケットボール界においては、女子代表は東京五輪で銀メダルを取るなど、近年では、世界のトップを争う実力をつけてきている。だが、男子代表は4年前のFIBAワールドカップで5連敗、2年前の東京五輪で3連敗と1勝どころか、まさかの全敗を喫していた。 男子代表が世界大会で最後に勝利をあげたのは2006年世界選手権でのパナマ戦と、実に17年の間、世界を相手に勝てていなかった。特に強豪が揃うヨーロッパ相手には、これまで一度も公式戦で勝利をあげたことがなかった。 それが、