トヨタ自動車は8日、来年の電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の投入にあわせて、家庭用電源から効率良く充電できるIT機器「H2Vマネジャー」を4万円程度で売り出す方針を明らかにした。 Home to Vehicle(家から車へ)を意味するH2Vには提携を決めた米マイクロソフトと共同開発する次世代送電網(スマートグリッド)技術を活用する。まず住宅と車、トヨタ本社(愛知県豊田市)のデータセンターを結んで、電力消費量などの情報をやりとりする。電気代の安い時間帯に充電したり、ほかの家電製品の利用状況を踏まえて充電量を変えたりして、電気代を抑える。 トヨタの試算ではPHVを導入すると、家庭の電力消費量は単純計算で約1.5倍に増えて、電気料金が膨らむ。H2Vを使えば、夜間電力の活用などで家庭の電気代が節約できる、という。(伊沢友之)