今でも鮮明に覚えている。デーブ大久保こと、大久保博元の第一印象だ。 私が記者1年目のときのことなので、もう十年以上も前の話になる。大久保はそのとき、すでに現役を退き、解説業に就いていた。 東京ドームの関係者食堂でのことだった。 トレーにその日の日替わりメニューを載せ、レジの前で並んでいると、ちょうど真横にやってきた大久保が何事か話しかけてきたのだ。まるで十年来の知り合いにでも話しかけるかのような親しさで。 もちろん初対面だった。 話の内容はさっぱり覚えていないのだが、その飾らない人柄というか、それなりの有名人でありながら無防備過ぎるとも思える人柄に驚きもしたし、少々、感激もしていた。 おそらく私と同じような経験をした人が何百人といるのではないだろうか。 そのときの第一印象は、その後も変わらなかった。 取材で何度か世話になったことがあるのだが、イメージ通り、常にサービス精神旺盛。底抜けに陽気
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