はじめに 望月慎氏とGokai氏(ななみのゆう氏)の万年筆マネーに関する論争について書いておきます。 togetter.com 万年筆マネーというのは銀行による信用創造を説明する際によく使われる言葉で、銀行が帳簿に数字を書くだけで預金通貨が生まれるとするものです。*1 Gokai氏はこの万年筆マネーというものを否定しています。 銀行が貸し出しをする際に帳簿に数字を書き込んだとしても、それと同額のMB(現金や日銀当座預金)を用意しているのだから万年筆でお金を作ったことにはならないと言っているようです。 望月氏はそれに対し、銀行は同額のMBを準備してはいないということを決済尻の観点などから説明しているのですが、Gokai氏は納得しなかったようですね。 銀行の金庫に「俺の金」があるという勘違い 私から見ると、Gokai氏はある根本的な勘違いをしていて、望月氏はその勘違いを直接指摘できていないよう