東京オリンピック・パラリンピックの会場にもなっている、東京・お台場の海で、海の生物「ゴカイ」の新種を国立極地研究所と東邦大学のグループが発見しました。 見つかったゴカイは「コイソメ」と呼ばれる小型のゴカイの仲間で、体長は1センチほど、頭の部分が波を打つような形をしていることから、「ナミウチコモチコイソメ」と名付けられました。 グループによりますと体は小さいものの頭に強い歯があり、海底で死んだ魚などを食べているということで、海の掃除屋として東京湾の水質悪化を防いだり、生態系を維持したりする重要な役割の一端を担っているとみられるということです。 ゴカイを発見した国立極地研究所の自見直人さんは「日本ではおよそ1200種類のゴカイが確認されているが、都会の海にもまだ知られていない種がいることが分かった。多くの人が身近な自然環境に関心を持つきっかけとなればうれしい」と話しています。