そもそも理性の外にある者に理を説くなど徒労である。 ・ さかもと未明女史、飛行機中で赤ちゃんに泣かれて逮捕寸前のクレームを起こす この手の話題で理性的な態度の代表といえば、「泣き叫ぶ乳幼児に対する寛容」を説くことだろう。なるほど、子供は大人の都合などお構いなしに騒ぐ生き物である。それを親のせいだなどといって詰るのは、どこかネジの緩んだ阿呆のすることだ。ぼくは我が子を持たない半人前だけれど、乳幼児が親の言いなりになると思うほどに脳天気ではない。あれはご立派な親がいくら厳しく躾けようが言葉巧みにあやそうが、そんなことには微塵も忖度せず、ただ心のままに奇声を発し力の限り動き回る理解不能の不完全生命体である。そんなものの責任を親にとらせようなどとは無理筋も甚だしい。少なくとも理性的な大人のすることではなかろう。 にもかかわらず、そんな不完全生命体の奇行にぶちキレてクレーマーと化す大人がいる。面と向