【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)は11日、ルクセンブルクで外相理事会を開き、ロシアへの追加制裁やウクライナへの支援を討議した。複数の加盟国からロシア産石油の禁輸を求める声があがったが、加盟国の立場の違いから合意には至らなかった。一方で一部の加盟国からはウクライナへの武器支援を強化するよう訴える声があった。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は会合後の記者会見で、ロシアへの追加
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欧米諸国はロシアのウクライナ侵攻から数日以内に国際法を行使し、ロシアに厳しい制裁を課した一方でウクライナの難民を手厚く受け入れ、その武装抵抗に喝采の声をあげた。 ところが、こうした対応は中東の人々の怒りを買っている。国際紛争に対する欧米諸国の反応が明らかなダブルスタンダード(二重基準)だというのだ。 パレスチナ暫定自治政府のマリキ外相は3月初旬、トルコで開かれた安全保障フォーラムの場で「70年以上も実現不可能と言われていたあらゆることが、1週間足らずで日の目を見た」とした上で「欧米の動きは驚くほど偽善的だ」と述べている。 2003年3月に勃発したアメリカ主導によるイラク戦争については、特定の国が他国に違法に侵略したという見方があった。だが、アメリカに立ち向かったイラク人はテロリストの烙印を押され、西側に逃れた難民は安全保障上の脅威になり得るという理由で追い返されることもあった。 バイデン政
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