今や宇宙機関だけでなく民間企業もその目標に定めている「火星」ですが、ロッキード・マーティンはその火星探査用の再使用可能な着陸船「MADV(Mars Ascent/Descent Vehicle)」を公開しました。 現在ロッキード・マーティンはNASAと共同で、2028年までに火星に有人宇宙ステーションを建造する「MBC(Mars Base Camp)」計画を進めています。このMars Base Campでは1000日などの長期間の飛行士の滞在が予定されており、またMADVは火星表面への着陸/離陸用として利用されるのです。 MADVはスペースXの「ファルコン9」ロケットでも利用されている超音速逆噴射技術により、火星への着陸時に減速。燃料には液体酸素と液体水素を利用し、宇宙ステーションから燃料を補給します。それぞれを生成するための水は当初は地球から、やがては小惑星や火星衛星、あるいは火星の氷か