今の日本は、「日本人はこんなに素晴らしい」と礼賛するTV番組、本であふれているが、90年代には「日本のここがダメ!」という本が爆発的に売れていた、という話とその背景 ここ最近、外国人が「日本ってスゴい!」と礼賛するテレビ番組が目立ちます。日本の一糸乱れぬ列車ダイヤや、おもてなしの接客などを、外国人が褒めまくる……という企画。テレビだけではありません。 今年に入ってから刊行された書籍では、『日本人のここがカッコイイ!』、『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?「ニッポン大好き」の秘密を解く』、『日本の将来はじつに明るい!』など、1ヶ月に1冊以上のペースで、日本を褒め称える本が出版されているのです。 2020年の東京五輪へ向けた盛り上がりもあるのでしょうが、以前は、これほどあからさまな「自画自賛」ムードはありませんでした。 90年代はむしろ、「日本のここがダメ!」と、ある意味「ドM気質」