衣料・雑貨専門店「無印良品」を展開する良品計画は、2013年2月期に5期ぶりに経常最高益(197億円)を更新し14年2月期も増収増益を見込む。好調な業績を支えている取り組みの一つが「マニュアル」だ。店舗で働く現場の社員やパート・アルバイトの意見を吸い上げて作成したマニュアルを毎月更新することで無印良品は進化・成長し続けているというのだ。 マニュアルというと、「無個性化が進む」「現場が考えることをやめる」などネガティブなイメージがある。良品計画の店舗と企業を成長させるマニュアルとは、どういうものなのか。マニュアルづくりを担当する同社の業務改革部の森岡克哉氏と光武秀一氏に、その秘密を聞いた。 インタビュー・文/今井丈彦 nikkei BPnet編集 写真/中野和志 13冊、総ページ数は2000にも及ぶ ――良品計画の好調な業績を支えている重要な取り組みの一つがマニュアルだそうですね。どのような