先生1人にパソコン1.7台は無駄で非効率――。大阪府立高校に配備されているパソコンについて、府監査委員がこう指摘した。教員らは生徒の出欠、成績などの目的ごとに別々のパソコンを使うよう府教委から指導されているが、使い勝手が悪く、結局私用パソコンを持ち込む教員も多いという。 府監査委員が定期監査の結果を12日発表した。指摘によると、2009年春の時点で教員8410人に対してパソコンが5779台あり、1人あたり0.7台だった。大半は共用パソコンで、府庁のネットワークにつなぐ「教員の出欠や出張の入力用」と、学校内だけで情報を共有する「生徒の授業への出欠の入力用」の二つの用途に使い分けていた。 府教委は09年度、教員全員に1台ずつ配備するため約8500台を購入し、1人あたりのパソコンは1.7台に急増した。しかし新パソコンも「生徒の成績入力」などに用途を限定。個人情報を守るため校内のネットワークに