食品用や工業用など様々な分野に使われるコーンスターチ(トウモロコシでんぷん)や水あめ、ブドウ糖の販売を巡り、価格カルテルを結んだとして、公正取引委員会は15日午前、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いでメーカー13社と、このうち11社が加盟する業界団体「日本スターチ・糖化工業会」(東京)に立ち入り検査に入った。 市場規模は3品目で計1000億円以上で、シェアは13社でほぼ全てという。 カルテルの疑いがあるのは、日本食品化工(東京)や日本コーンスターチ(同)など。関係者によると、各社は数年前から、同工業会などで輸入トウモロコシの価格高騰を背景に、品目ごとに1キロ当たり約10~20円の値上げを話し合って決めた疑いがある。原料価格が下がっても、製品が値下がりしないよう協議して価格調整したとみられる。